August 31st, 2008 - Finally, ロード part 4

はい、やっと戻ります。
という訳で、FFF第四回大会。
ロスのShrine Auditoriumという会場だったのですが、観客動員数という点ではなかなか厳しいものがあったと思います。
試合内容も、まぁ、全部で13試合もあったのでー

*最終的には、ジェシカ・アギュラーの眼検査に問題があり彼女の試合がキャンセルとなったから12試合だけになりましたが

ーちょっと長過ぎかな、という興行だったんです。
でも、まぁ、注目されている選手たちの試合内容はとてもよかったですし、観客のリアクションも、まぁ、ここはアメリカですから、相変わらずでとてもいい感じだったんですが.......

いやぁ〜、いかんせん、も〜うちょっと席が埋まらないと、ほんと、相変わらず乏しいボキャブラリーで誠に申し訳ないですが、厳しい!の一言、と言わざるを得ないです。

ただ試合内容という点では、相変わらずトップの選手たちの試合は男子の試合と遜色ないぐらいの試合が多かったんで、うん、ジョシカクもトップはレベルが高いです、という事を再認識致しました。

というか選手たち、みんなちゃんとした技術を持ってるんで、別にパウンド有りだろが顔面エルボー有りだろうがケージだろうが、安全面に対しての懸念の声があがることはないだろうなぁ、と安心して観れる試合がばかりでした。

そんな事よりも、誰の手違いが知らんけど、試合後に突然会場の電気が切られて、それが丁度控え室でドクターが端選手の額を縫っている所だったんですよ、だからそれの方がよっぽど危ないだろう!?なんて思っちゃいました。

さて今大会で一番のサプライズはー

うん、もちろんアマンダに勝った端選手、彼女は間違いなく今回のMVPだと思いますが、ほんとに私が驚いたのは、サラ・シュナイダーと対戦したアシュリー・サンチェズという選手なんです。

サラは、この前のエリートXCでジーナ・カラーノと対戦したケイトリン・ヤングに勝っている選手で、こういっては本人には非常に失礼なんですが、馬力もルックスもちょっとスタン・ハンセンを彷彿させるというか、それでいてしっかりとしたキックと柔術の技術があるとてもいい選手なんです。

そこで対戦相手のデータをみると、MMA3戦目で戦績も1勝1敗。うん、これはこのアシュリーちゃん、また同じボキャブラリーをここで使わせて頂きますが、厳しいだろうなぁ〜、サラが一方的に勝っちゃうんだろうなぁ〜、と思っていたんです。

とろこがどっこい、蓋を開けてみると、この試合が凄くよかったんですよ。
1ラウンドから猛烈に仕掛けてきたサラの強烈な裏拳を喰らいながらも、グランドで下になって場面でもパウンドを数発喰らいながらも、このアシュリーちゃん、しっかりとガードし、スタンディングに戻し、その後は堂々と互角以上に殴り合い、2ラウンドからはなかなかテイクダウンも許さない戦い振りで、めちゃめちゃ良い試合をしたんです。

冷静にみれば、1ラウンド、ダウンを奪って試合をコントロールしたサラの判定勝ちは妥当というか当然なんですが、試合が終わった瞬間は、ドローでもいいんじゃない?と思えるような善戦振りだったんです。
フルガード、クロスガード、ラバーガードといったグラウンドでのディフェンス技術も大したもんでしたし、総合3戦目でこういった試合ができる選手がどんどん育ってくれば、ジョシカクもいい所にいけるんだけどなぁ、と感じさせてくれる選手でした。

さて、この日、12試合目のメインイベントが終わったとき、そうです、ロクサン・モダフェリが相変わらずの精神力とトータルな技術の強さでバネッサ・ポルトを倒してFFFのタイトルを防衛したときにはすでに夜中、というか正確な時間は忘れましたが、間違いなく12時過ぎておりました。

それから控え室でドクターチェックがあって、ファイトマネー貰って、怪我した選手は治療して貰い、と何だかんだで結局、1時過ぎに私と薮下さん(めぐみ)は車に飛び乗り、たま☆ちゃんと高橋洋子さんが待っているテーブル・マウンテン・カジノに向けて出発したのであります。

腹がぺこぺこだったので、会場のすぐ近くにある典型的なアメリカン中華ファースフードでチャーハンと酢豚にあと何か忘れましたが何品か頼んで、コーラかな、何かソーダもテイクアウトして、それをふたりで車の中でくちゃくちゃと食べながら、4時間弱のロードに出発、という事でした。
普段食べると、うわぁ、これじゃ化学調味料の固まりだ!と叫んでしまうアメリカン中華も、ここまで腹が減ると、結構美味しいね、なんて思ってしまうんですね。

まぁ、という訳でロスからえっちらほっちら北へ約4時間。
薮下さんと私のロードトリップが始まったのです。

と思ったら、何とドライバーが、

「ねぇ、途中で一人ピックアップしてっていい?」

と聞くからー

いいけど誰?

そうしたら、返ってきた答えが

「彼女なんだよね。それに彼女がいれば僕が疲れたときに運転も替わってくれるし」

いいですね。
この車とドライバー、ホテルに頼んで呼んでもらった、ちゃんとしたリムジン会社の車とドライバーなんです。
それなのに、途中で彼女をピックアップしたい、僕は疲れているから、4時間は長いし。
いいですね。
この感覚。日本じゃありえないでしょ。
ハイヤー呼んで、乗ったら、あ、ちょっと彼女をピックアップしたいから、なんてドライバーがお客さんに言いますか?
乗っているお客がナベツネさんとかだったら、間違いなくこのドライバーは杖か何かでボコボコに殴られる事でしょう。(笑)

いやぁ〜、でもこれをお客に聞いちゃう所が、私大好きなんですよね。
アメリカだよぉ〜、となぜか嬉しくなっちゃうんです。

もちろん、答えはオフコース、別に構いませんよ。
とにかくなるべく早く目的地に連れてってくださいな。
後ろに座っている薮下さんも一言、「笑える.........」。

けどこれがアメリカに馴れていない人たちからしたら、どこかに連れていって襲われて撃たれて持ち物盗まれて、と思ってしまうんでしょうね。
でもそう考えちゃったら、まぁ、今回我々のとった行為に対してー

何で危険なことをするの!?その人が悪人じゃない保証なんてないじゃない!

ーと言われちゃったら、そりゃぁこっちは何も言えません。
でも何となく大丈夫だろうなぁ、というのはこの国に住んでいると皮膚感覚でわかる、至ってぼやけた表現しかないんです。

とまぁ、我々ふたりは満腹になったところで座席を倒すと、あっという間に深〜い眠りに落ちていったのであります。

明日はたま☆ちゃん、全米生中継デビューだぁ、なんて頭の隅で考えながら..........。
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# by shu_hirata | 2008-09-01 12:01

June 1st, 2008 - WEC

はい、もう少しで「ロード」に戻ります。
そろそろカリーナの事も書かなくてはいけないというのも感じておりますので。

それよりも、土曜日はエリートXC、そして今日はWECと二つ大きな大会が続きましたが、まず初めにトレス対前田、凄い試合だったですよね、あれは!
1ラウンド、前田のパンチで出血したあとのトレスのリズムがもう最高でした。
怒りが原動力になっているというオーラを全身からバシバシだしながら,凄いペースで攻撃していったトレス、彼は本当に凄いです。
もう自分のボキャブラリーの乏しさを呪いたいぐらいです。
凄い、の他に何かないですかね!
英語ならファブュレスとかインクレディブルとかで済ませてしまうかもしれないですが、何ていうのか、ボクシングでいえば相手と正面向ってバシバシ打ち合うメキシカン・スタイルに、もっと機敏さを足して、うん、グラウンドにいった時には息をのむぐらいの早さで腕をとっちゃって、もういくらでも語れる選手なんですよ、彼は。
そうなんです。
ほんと、彼のことを全く知らないファンでも、彼の技術、リズム、スピード、過激度、危険度、一回でも観れば、もうめちゃくちゃよくて虜になると思うんです。
でもそのトレスと壮絶な打ち合いを演じた前田選手、あなたも凄い!
もうほんと、ボキャブラリ−不足で、ほんとにすみません。
でも凄かってですね、この試合は。
135ポンド以下という階級で日本人選手はまだまだいけますね。
でもこうなると観たいですねKID対トレスが。
多くの人はKIDの相手ならフェイバーだろう、と思うでしょうが、私は個人的にKID対トレスの方が観たいですね。
それに135ポンド以下の方がKID選手には適正なんじゃないでしょうか、と思っているんです、勝手に。
でもわたしの中での135ポンド世界ランキングは1位がKIDで2位がトレスなんです。
だからこの二人がやるのが私の中での大きなドリームマッチですね。
けど今回のトレス対前田みたいな、こういった試合を観ちゃうと、世界最高峰の闘いがなぜ世界中のブラウン管で観れないのかぁ〜!叫びたくなります。
8月大会では三浦選手がコンディットの持つウエルター級タイトルに挑戦しますが、これに引き続き日本勢頑張れ!ですね。

それからメインのフェイバー対パルヴァー。もうフェイバーの動きの早さ、そして右のパンチの鋭さとそのパワーにはビックリ昇天であります。
こいつ、こんなに打撃巧かったっけ?と唸るぐらい、パルヴァーのパンチを見切って、あのパワフルな右をバシバシあててました。
それに、まぁ人間ですから少しは失速しましたが、5ラウンドに入ってもあのスピードでタックルはいれるかい?あれだけ伸びてスナップの効いたパンチをだせるんかい?あそこで相手を持ち上げるパワーだせるのか?!といった感じです。
フェイバー、強過ぎです。
けど5分5ラウンドはきついっしょ?と聞いても、いやまだ5ラウンドやれるよ、なんていいそうなこの二人。それぐらいハイペースというか、こいつらどういう心臓してんねん!?と言いたくなる闘いっぷりでした。
もう一回言ってしまいますが、こいつら凄いですよぉ〜!

土曜日のエリートXCは...........。
うん、これについては後日綴ります。
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# by shu_hirata | 2008-06-02 15:07

May 29th, 2008 - 取りあえず

またまた間隔が空いてしまいましたが、前回まで書いていた「ロード」は一瞬中断で、取り敢えずUFC。
相変わらず凄い人気です。
メディアは3000人と書いておりましたが、前日の計量会場に集まったファンの数、明らかにもっといたと思いますよぉ。
そうなんです、吉田善行選手のセコンドできていた朝日昇さん曰く「おっさんが体重を計るのをみにきて、何が面白いんだぁ〜!」なんですが(笑)、まぁ、熱気ムンムンでいまのUFCの勢いを象徴しております、あのファンの多さは。
もちろん計量だけでなく、ラウンドガールとか有名選手たちのサイン会があったり、UFCのグッズが買えたりと、会場はフェスティバル化してはいるんですが。

ただそれよりも毎回きて感心するのは、UFCはすべてにおいて無駄のないオペレーションをしているなぁ、という事です。
選手たちは到着したら、ホテルにチェック・インする前にUFCの仮説オフィスでまず登録。そのときにライセンス申請は終わっているんかい、とかメディカルテストは必要なのか、とか全部チェックして、あとは、はい、選手とセコンドの食費ですと現金の入った封筒渡して、それからスケジュールの確認。
それも至ってシンプルなんです。
土曜日が試合の場合は大体選手は火曜日に現地入り。
メディカルテストがある人は水曜日にメディカルテスト。
今回の吉田選手のようにメディカルテストは全部日本で済まして、それをネバダのアスレチック・コミッションに提出済みの選手は、水曜日は午前中に30分TVインタビューがあって、午後に30分の写真撮影。
あとは計量と最終メディカルチェックは金曜日の午後。
土曜日は試合。
ほんと、それだけなんです。
練習場所は二カ所。
マシーンを使ったり体重落すためにサウナを使いたい選手はホテルのジム(高級ホテルですからスパですね、正確には)を無料で使え、あとは24時間オープンの仮説練習場を設置してあるんですね、大体。
これも赤コーナーと青コーナーとわかれて二カ所、それぞれマット、パンチバッグ、水、体重計、と最低限必要なものが用意されているだけ。
そしてルール・ミーティングは無し。
これは選手個人がしっかりと自分で把握してくることになっているんです。
ホームページをみれば(UFCでもアスレチック・コミッションのでも)載っているからプリントアウトして読みなさい、なんです。
もちろん試合当日は、実際にその選手の試合を裁くレフェリーが控え室まできて、選手ひとりひとりとルールの確認をしますが。
うん、この実際に試合を裁くレフェリーが試合前の控え室にきて、自分のレフェリングスタイルはこうだから、と説明しながら選手ひとりひとりとルールの確認をするのは非常にいい事だと思います。
これをやればルール・ミーティングなんていらないんですよね。
徹底した合理化というよりも、一番誤解や間違いのないやり方なんですよね、よく考えると。
そうなんです、だから選手は火曜日に着いて、30分ほどスケジュールの確認をしたら、あとは試合までほとんどフリーなんです。
ゆっくりと自分のペースでコンディショニングの調整ができるという訳なんです。
もちろんメインとかにでる選手たちが各メディアのインタビューに応じるメディア・デーは水曜日か木曜日にあるのですが、それも何時から何時まで、と90分ぐらいの間に選手がフラッとくるだけ。
前日記者会見とか色々と行事のある日本の大会に比べると、選手としては気持ちを上げていくのが難しいかな、とは思いますが、ほんと、来て必要な手続きだけをして、あとは試合してもらう、という段取りなんですよね。
まぁ,試合会場や計量会場、それにインタビューや写真撮影の場所まで、ホテルの敷地内にある施設で全部やれちゃうからこういったオペレーションが可能なんではありますが。
試合当日も、前日に言われた会場入りの時間通りに会場までいって、控え室に入って早いもん勝ちみたいな感じでリングチェック(オクタゴン)して、あとは控え室に戻って、案内役のスタッフからかんたんに説明を受けてバケツとタオルと水貰って,コミッションのスタッフがきてかんたんに説明があって。
あとはモニターみながら自分の試合の時間を逆算して、アップして集中して、そして試合。
これだけなんですよね。
プロモーターとかスポンサーが控え室にきて選手と話をする訳でもないですし、別に入場式とかはないんでリハがある訳でもないですし、ほんと、選手はきて試合をする。そしてギャラ貰って帰る、なんです。
そうです、試合後もコミッションのドクターが控え室まできてドクター・チェック。
そしてその後にギャランティと勝利賞ボーナスの小切手を二枚貰って、尿検査して、あとはもう帰っていいです、なんですよ。
だから、あれ、今日はダナ・ホワイトきてるんかいな?という感じなんです。
試合後はそれぞれ選手またはそのスポンサーが主催しているパーティーがあるからそこに顔だす選手もいれば、家族と飯たべにいく選手もいる、とまぁ、みんな至って自由行動なんです。

まぁ、それでいて会場の方は相変わらずソールドアウトで、ファンの興奮度も、まぁみなさんもご存知の通りのアメリカ気質で超がつくほどノリノリ。
でも選手の扱い方からマネージメントの携わり方、そして大会のオペレーション、これは某選手がいっていたんですが「もうこれは格闘技じゃなくてプロ・スポーツだ!」なんですよね。
更にはファイトマネーや選手の待遇に関しても、結果を残していく選手たちが生き残り、そして発言権をもち、いい金稼いで、簡単ないい方をしちゃえばいい思いをする。そんなシステムも、ほんと、徹底したプロ・スポーツ化をしてきたアメリカのMMAだからこそ確立できたんだと思います。
だからこそ、今や文句無しにアメリカがMMAのメジャーリーグとなってしまったんですよね。
そんなアメリカのMMAのトップを突っ走るUFCにでる選手たちにはスポンサーもつくし、色んな所で稼げる、ほんとにヘルシーな現場となっているんです。
ちなみにアメリカのファンの間ではまったく知られていなかった吉田選手にもUFC初戦からアメリカのスポンサーが二社つきましたし、次の試合はもっとつくと思うんです。
更には選手たちが使ったグローブはその選手がサインして、あとでUFC主催のオークションにかけらるんです。
そして落札されたら半額が選手に入るなど、とにかく結果を残していけばどんどん金が稼げるんです。
金、金というな、とおっしゃる方もいるかもしれませんが、キャリアの短いプロスポーツ選手にとって、現役の間にどれだけ稼げるかは大切な事なんです。

そんな大舞台の初戦で、見事アナコンダ・チョーク(スピニング・チョーク)でリアリティ番組のスター選手を葬った吉田選手。
試合後、会場の隅で試合を観ていたらあっという間にファンに囲まれて記念撮影、サイン攻めにあっておりました。
ようするにファンのリアクションも至ってわかりやすいんです。(笑)
あ、勝った選手だ、ということは凄い、よし、サイン貰おう、写真撮ろう、なんですよね。
でもそれだけ結果を残す選手はどんどん受け入れらるという事なんですよね。
MLBとかと同じなんです。
バンバン打ってるから球場でイチローコールが沸き起こるんですよね。
だから吉田選手も勝ち続ければいつかUFCの会場で「ゼンコー・コール」が起きてもぜんぜん不思議なことでも何でもないんです。
けどUFCのウエルター級戦線は32人トーナメント、二つのブロックに分けてやれまっせ、しかも誰が勝っても不思議じゃないかも、といえるぐらい強豪揃いなんですよね。
次戦はいつで、相手は誰になるのか!?
それは近々発表できることになるとは思いますが、まぁ、誰がきても厳しい闘いになることでしょう。
でも頑張れゼンコー!という感じです。
そう、メジャーリーグだからこそ、楽な道のりなんてもんは存在しないんです。
厳しい世界なんです。
けどいまのUFCを肌で感じた選手たちはみんな分っている筈です。
UFCには本当の夢がある、と。

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# by shu_hirata | 2008-05-29 21:38

April 22nd, 2008 - ロード part 4

FFFの写真は水曜日には届くそうです。
それでも時間かかり過ぎなんですけど、このデジタル・エージに!
とまぁ、私には何もできない事なのでそれはいいとしてー

え〜とですね、今回はまずロスの前にウィスコンシンで試合があったのでそっちにいっており、まぁ、この大会についても後で書きますが、取りあえずカリフォルニアの部分を先に済ませたいと思います。
すんません、読んでくれている人たちにとってはこんがらがって順序がわからん!という事になっていると思いますが、とにかくまずウィスコンシンで大会があって、次の日シカゴから飛行機に乗ってロス入り。
そして空港で端選手、カリーナ・ダム、ヴァネッサ・ポルトと合流してそこからホテルにチェックイン。
カリーナとヴァネッサはホテルに荷物をおいたら「パンナムみにいくから」とすぐにホテルを出ちゃって、端貴代選手グループは観光、私はホテルに残って仕事。
ちなみにホテルはUSCキャンパスの真ん前にあるラディソン・ホテル。
生徒が多くて寮が足りないアメリカのマンモス大学ではよくある事なんですが、ホテルの一部が大学の寮になっているみたいで、驚くほど学生の人口密度が高い。
そんな学生をみる度に、遅まきながら、あ、そうだ、オレ、もう彼らより20歳ぐらい年上なんだと気がついてがっくり。(はぁ〜?今さら?という感じですが)

次の日は早朝にわたしはホテルをチェックアウト。
そして端選手のメディカル・テストに付き添い。
メディカル・テストが行われたクリニックで、その日に現地入りしたロクサン・モダフェリ、薮下めぐみ、高橋洋子、たま☆ちゃんと合流。
端選手は朝一番からテストを受けていたので、思ったより早く終わり、といっても朝の7時ちょい過ぎから始めて終わったのは昼過ぎだったんですが、これはそれなりの時間に終わったといえるんです。
日没前に終わったんだからいい方なんです。(汗)
ロクサンはMRIはまだ前回のが有効だったので今回は必要無し。血液検査とか眼検査とかだけで済んだので、終わったFFF参戦組二人はホテルへ直帰。
わたしはまだまだテストが終わらないエリート参戦組とクリニックに残り、終わって今度はエリートの用意したホテルの方にチェックイン。
これが空港の近くのホリデー・インで周りに何もなし。
フリーウエー隔てあっち側にSubwayがあるぐらい。
あっちゃぁ、これはまた朝、昼、晩、サンドウッィチになるのかなぁ。
前にも似たような環境で二日続けて昼、晩と吉野家の牛丼を食べたことがあるんですが、カリフォルニア、いや、アメリカはニューヨーク以外は絶対に車がなくちゃ無理。
そんな事、ハワイ、ボストン、ニューヨークと渡り歩いてきた風来坊のわたしにとっては常識中の常識なんだけど、ここ10年ちょいはニューヨークで暮らしているせいか、こういった当たり前の事も現地に着いてから初めて気づくんです。
あっちゃぁ、レンタカーすればよかった。
でももう面倒くさいからいいや、とこの日は夜はエリート参戦組とホテルのレストランで晩飯。
けど、これがホリデーインなのに結構美味しかったんです。
みんなは満足。
さて、明日何するぅ?という話になって、それならユニバーサル・スタジオにいきますか!
今回は日程に結構余裕があったんです。
エリート参戦組は、月曜日にメディカル・テストがあって、火曜日、水曜日は何もなし。
FFF参戦組も月曜日にメディカル・テストがあって火曜日の夜にインタビューや写真撮影などがあっただけであとは水曜日の夜の計量まで何も予定が入っていなかったんです。
という訳で、火曜日は薮、高、たまの三人はユニーバサル・スタジオ。
わたしはホテルで仕事。
実をいうとこの時点で高橋選手の相手のサイボーグがダメかも、という話が入っていたんです。しかも代替選手をわたしが探してあげなくてはいけない事態になりそうだったので、本当はユニバーサル行きたかったけど、ここは涙の撤退。
ちなみに三人はユニバーサルでばったりと端選手グループと会ったそうです。
みなさん楽しんだみたいでよかったです。
ロクサンはホテルに残り、時差ぼけ調整して夜は練習。
相変わらず真面目であります。
この真面目さが試合での彼女の精神力の強さに反映されるんだと思います。
だから彼女の試合は見ていて安心できるんですよね。

さて、この日、カリーナは?
通訳のローラ・グレイシーとは意気投合。二人でいろんな所にいったみたい。
だから別に暇を持て余しているという感じではなかったみたい。
でも今回セコンドでくる予定だった弟のホドリゴがビザの問題で入国不可になったので寂しい、寂しい!
じゃぁ、飯でも喰いにいきますか、とこの日はランチはカリーナとこのローラと一緒にブラジル料理。
よく話してみるとローラはダニエル・グレイシーの元奥さんである事が判明。
はぁ、そうなんですかぁ〜、という以外に別にどうリアクションしていいのかわからなかったので(笑)、あとはカリーナのセコンドをどうするか?の話題に終始。
結局Alliance BJJの関係で、ジャカレイとシャンジ・ヒベイロに頼もうということになったので協力を要請。ふたりともオフコース、と快諾。
サンディエゴにいるヒベイロはすぐに来てくれることになったし、べガスのランディおじさんの所でトレーニング中のジャカレイは試合前日にロス入りしてくれる事になりました。
という訳で、今回のカリーナのセコンド陣はめちゃくちゃ豪華。
ジャカレイとシャンジという大スターおふたりのご登場!という事になったんです。
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# by shu_hirata | 2008-04-22 18:44

April 21st, 2008 - ロード part 3

今回のロード、つまりRoad Tripは本当は3月の戦極旗揚げ大会がスタート地点なんですが、とにかく思いついた事しか書けない!ということで初めにShoXCのこと書いちゃったんです。が、その二日前にはロスでFFF(Fatal Femmes Fighting)の第四回大会があったんです。

場所はUSC(南カリフォルニア大学)キャンパスの中にあるといってもいいぐらい、すぐお隣のストリート、うん、厳密にはキャンパスとその周りに分散している大学関係の施設の間に建っているShrine Auditorium。
去年は3回大会を開催して、これが今年初めての大会、第四回大会です。
過去三大会を仕切ってきたエディ・ミルズ氏は退陣。
彼は自分の大会Invincible Fightingとか経営しているジムとかもあるんで忙しいんでしょ。
という訳で、今大会からプロモーターはジャッキー・カレンという元女子ボクサーで、マッチメーカーはそのジャッキーさんご指名のプレンティス・バード。こちらも元ボクシングのマネージャーで、一時レノックス・ルイスのマネージャーをやっていた事もあるみたいです。
そうなんです。
いまのアメリカでは、ボクシング関係者の方々がどんどんとMMAに乗り込んでいるという傾向にあるんです。だから女子総合といえど、この新マネージメント体制に関してはそんなにワオ!と驚くことではないと思います。
でもやはりどちらかというと知識がボクシングに片寄っているというか、そんなにMMAの選手自体を知らないので、マッチメーク、大変だったと思いますが。
で組んだ試合は全部で16。その中からメディカル・テストでひっかかっちゃったからダメとかになった選手がでて、飛んじゃった試合が4。
結局12試合はやれたんだから、これは厳しいカリフォルニア州のアスレチック・コミッション管轄のもとで開かれる大会としては立派な及第点だと思います。
でもジェシカ・アギュラーが目の検査でひっかかった以外に、他の試合が何で潰れたのか、いまよく考えてみたら、公式な説明はま〜ったくなかったと思います。
計量兼記者会見でも説明なんてしなかったんじゃないかな。
まぁ、そこの所は適当にいい加減な所がいいアメリカン・スタイルという事にしまして。
肝心要の試合についてです。
アメリカでMMAの大会を開く際、ほとんどのプロモーターやスポンサーがいうのは「3試合凄くいい試合があったら大成功だよね」なんです。
まぁ、この「凄く」がとても難しい物差しなんですが。
とにかく3試合、観客が沸いて楽しめたらいいでしょ、という所にハードルを設定しますと、今大会は大成功だったと思います。
ただ観客動員数は過去3大会と変わらない状態だったので、そこが辛いだろうなぁ、という感じですが。
実際にロスでどういったプロモーションをしてきたか、というのがま〜ったくわからないのであんまり言えないのですがー
どういったプロモーションをしてきたんだろう?
大会前のリリースだって一回だけだった記憶があるし、プレス用にあがってくる試合の写真だってまだだっていうし。
けど女子総合というものを信じて投資家たちからお金かき集めて大会開いてくれているのですから、ありがたいことですし、どんどんとやり続けて欲しいのです。
けどゲートシ収入がほとんどなくて、PPVでもやってなくてケーブルでもオンエアされていないままで、と考えると、何か打開策があるんかい?!としか思えないんですよね。
トップにいるイラン・レウィンジャーはハリウッドのプロデューサーですから、当然色んなケーブル・チャンネルとかと話を進めているんだとは思いますが。
まぁ楽観的な見方をすればまだまだ4回目だし2年目がスタートしたばかり。
けど投資している人たちにとってはそろそろ何らかの成果を、と思い始める頃だとは思うんです。
選手たちは折角いい試合をしているんですから、いい結果に繋がってほしいですよね。
さて、試合の話に入ろうと思うんですが、取りあえずダメ元で、写真まだぁ〜?とイランに聞いてみます。
それから綴ります、いろいろと。
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# by shu_hirata | 2008-04-21 20:04

April 20th, 2008 - ロード part 2

さて、今回のShoXC、実をいうともう一つ組まれていたのですが、幻となってしまった試合があるんです。
それはシュート・ボクセのクリスチアーノ・サイボーグと高橋洋子選手の試合です。
しかも、(もう一回だけ繰り返させて頂きますが)実をいうと、当初のこの二人の試合は3/21のShoXCで組まれていたカードだったんです。
まず3/21のカードとして発表されたのがサイボーグとジェン・ケイスという選手の試合だったんですが、ケイス選手が............いま、これ書いて初めて気がついてしまいましした、はい、原因は不明です、というか、わかりません、聞きもしませんでした、という訳で、まず理由を先に述べてしまうのがま〜ったくの正反対でコンフュージングだと思いますが、要はケイス選手がケガか何か知らんがアウト。
そこでサイボーグとやるかい?という話が高橋選手のところにきて、大会二週間前を切ってのオファーだったんですけど、それをすぐにオッケー。
高橋選手は契約書にサインして普段よりちょっと軽めの155ポンド契約に関わらず、準備万端、レディー・フレディー!だったんですよ。
でも今度はサイボーグがビザの問題で3/21には間に合わん、てなことになって、そんならこの4/5大会でやりましょう、という事になっていたのであります。
そこで高橋選手は再調整して、今回もばっちり、レディ・スパゲティー!だったんです。
それなのに、またサイボーグのおばちゃん(ごめんね、本当はおねえさんと呼ぶべき年齢だと思います)、ビザが間に合わなかったんですよ。
しかもそれが判明したのが高橋選手たちが現地入りしてから。
だからエリート側も、いくらなんでもそれはないだろ、とか代替えの選手を一生懸命探してくれたんです。
計量の前日には、カリフォルニア州でライセンス取得済みでメディカルテストも終わって全部クリアな選手なんていう狭き門になるまで探し続けたんですが、まぁ、色々とあって結局相手がみつからず試合はキャンセルという、もう選手にとっては一番悲しいというか無念!の結果となってしまったのであります。
でもエリートは偉いです。
現地まできて、メディカル・テストも受けて、計量前日まで試合をする準備をしていた高橋選手にしっかりとギャランティを全額払ってくれました。
試合をするつもりで、わざわざ仕事も休んで現地まできて一週間近く費やさなくてはいけない結果になったのですから、まぁ、バケーションさ、では済まない問題なんです。それを考えると当然といえば当然なんですよね。
ちなみにボクシングの世界では、こういった場合はギャランティの20%を払うのが通常のルールらしいですが、MMAの場合、もちろん契約上は主催者の責任で発生したキャンセルではないからギャランティを支払う義務は一切無し。
それでも計量を済ませたあとに何らかのアクシデントで試合がキャンセルになったのなら100%(もちろんキャンセルした方の選手には一銭もでないです)、計量前にキャンセルになっとしてもまぁ最低でも半分というのが何となく漠然としたルールとしてアメリカのMMMA業界には存在していたのですが。
今回は、まぁ、二回も続けたダメになったんだから、というのもあると思いますが、計量はしなくても、何も言わず全額払ってくれたんです。
でもギャランティも大事ですが、選手はやっぱり試合をしてナンボなんで、早くサイボーグとの試合を組んで欲しいですね。
そろそろビザとれたんじゃないの!?
高橋選手はいつでもレディ・トゥ・ゴーですよ!

↓の写真は試合の後ホテルの部屋でビールを飲んでいるシェイナ、たま☆ちゃんに薮下めぐみ選手と高橋洋子選手です!


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# by shu_hirata | 2008-04-20 18:56

April 20th, 2008 - ロード part 1

みなさん、またまた超がつくほどのご無沙汰でした。
色んな所を飛び回っていたので、自分のブログすらチェックする機会がなく、久しぶりにチェックするとコメントは訳のわからん迷惑メールばかり。
みなさま、すみませんでした。ごめんなさい。
そのかわり、という訳ではないのですが、向こう数日に分けて色々といった所、そして各大会について書きます。
でも順不同です。
思いついた事からしか書けませんので(^^;

まずはたま☆ちゃん。
今回は実力差がバッチリでちゃいましたね。
シェイナは二年前ぐらいからよく知っているんですけど、ボードッグがコケ始めた時にいち早く見切りをつけてエリートと契約したのが彼女なんですよね。
これがまずよかったね。
他の選手たちがゴタゴタして試合しないで待っている時に、すぐに離れてエリートでちゃんと定期的に試合をこなし、白星もお金も稼いできてるから、経験も自信も増して、しかもいい練習環境に身を置けるし集中もできる。
ここでどんどんと並べると言い訳みたいになっちゃうけど、シェイナは柔術ができてムエタイもできて、連勝街道を驀進中、しかも削ってきての140ポンド。
それに比べるとたま☆ちゃんは、ごく普通に食べて寝て137ポンド。
普段はグローブもやや大きめのを使用しパウンド無しのルールで試合をしている事が多く、しかも今回みたいに顔面エルボー有りの試合は未経験。
うん、でもパウンド有りは何度か経験済みなんだけど............。
まぁ、やっぱり普段からやり馴れている選手と比べるとやはり難しかったかもしれないです。

でもね、たま☆ちゃんは幸運の☆の元に産まれた選手だと思いますよ。
この日は、あ、これはちなみにエリートXC / ShoXC、4月5日大会のお話であります、失礼、という訳で、この日はですね、ジヴァ・サンタナの試合以外秒殺劇が多かった御陰で、多くのファン、TV視聴者、そして関係者たちがシェイナと彼女の試合をベストバウトの一つといってましたし、たま☆ちゃんの持つそのエンターテイメント性は高く評価してくれたみたいですから。
だからあと一、二回はチャンスがあると思うんですよね。
けどその時は、金網で、しかもあのルール、あのグローブで試合をするための準備をしっかりとしてこないとまたまた痛い目に遭っちゃいまっせぇ。
でもまだ25歳。それなのに30試合近く経験があって、しかも色んな所で試合をしたことがあるんだから、同年代の他の選手と比べたら経験は凄くあるんだよね。それに身体能力はあるんだから、色々と自分自身を再改造したら、いくらでもリベンジの機会はあると思います。
まぁ、というのは本人が一番わかっているとおもいますので、このお話はここで終しまい。

さて、今回のこのShoXCはみなさんもご存知のエリートXCのチャレンジャー・シリーズ。
つまりエリートXCがPRIDEならこのShoXCは武士道80%The Best20%ぐらいの大会だと思って頂ければいいと思います。
でもこのShoXCはいい感じですよ。大会そのものに安定感があります。
大体今回のTable Mountain Casinoのように、アメリカ先住民保有地の中にあるカジノ・ホテルで開催される事が多いんでが。
それはShowtimeのような人気ケーブル・チャンネルで放映されているスポーツ・イベントは、カジノ・ホテルからサイト・フィーを貰って大会を開くことができるからなんですよね。
Showtimeのようなケーブル・チャンネル(または地上波)からの放映料、スポンサー・フィー、そしてこのカジノ・ホテルからのサイト・フィーで大会を賄うというビジネス・モデル自体は、アメリカのボクシング界では昔からあったんですよね。
でも80年代にケーブル・チャンネルのHBOが大ブレイクし、このHBOがボクシング中継にこのビジネス・モデルを組み込み業界に定着させたと私は考えているんです。
だからケーブル・チャンネルとボクシング・プロモーターたちが編み出したこの確実に儲かるビジネス・モデルに今度は新種の格闘スポーツ、MMAが組み込まれたと考えていいと思うんです。
ですからこういった大会だと,今回のTable Mountain Casinoみたいに箱が900人ぐらいでも全然ペイしちゃう訳なんです、TV中継がメインなんで。
ようするにスポンサー・フィーとゲート収入のパーセンテージも貰えちゃう売り興行みたいなもんなんですね。

そしてこういった大会だと、男子よりまだまだファイトマネーが低い女子でも、シェイナみたいにこれで三連勝ともなるとギャランティ5000ドルに勝利賞5000ドル、だから今回は合わせて1万ドル。
これにShowtimeでの生中継に再放送数回オンエアされるスポーツ・イベントだからスポンサーも数社つくんです。
その収入も一試合につき、もちろん商品とか提供してもらう以外にトータルでフィーも5000ドル近く貰えるんですね。
今回のシェイナには、Sinful(アパレル)、名前忘れちゃったけどギター・ブランド(入場時に背負っていたあのギターはスポンサーから貰ったものなんです)、それからこれもまたまた名前失念なんですが(すんません)カスタムメイド専門のシルバー・アクセサリー、更には地元のローラー・ダービーのプロ・チーム(そうなんです、シェイナが住んでいるノースダコタ州みたいな田舎にはまだあるんです、ローラーダービーのプロ・リーグが!)がスポンサーになってましたね。
たま☆ちゃんは緊急オファーだったので、今回はスポンサーをつける時間がなかったんですが、アメリカ人選手でもなく英語も喋れないたま☆ちゃんでも、試合が二ヶ月前ぐらいに決まればそれなりのスポンサーがつくもんなんです。
それだけShowtimeで放映されているスポーツ・イベントに出場するというのはアメリカの一般スポーツ・ファンへの露出度が高いという事なんですよね。
そしてそのケーブル・チャンネルとボクシング・プロモーターが確立したビジネス・モデルに乗っかっているエリートの大会は、やっぱりいまの女子総合の選手たちにとっては一番稼げるし世間一般への露出度も一番高い場所という事になるんです。
でもこれだけ激しいスポーツなんだから、みんなもっともっと稼いで欲しいです。
そう考えると、5月、6月とどんどんこのShoXCをやりながら、5/27大会からCBSに進出するエリートXCは、UFCにとっても絶対に侮れない存在だと思うんですけどね.........。まぁ、そんな事よりも、こうやってどんどんと総合というスポーツが定着して、選手たちが試合だけでいい生活を送れるようになって欲しいです。

↓は試合前の控え室でのたま☆ちゃんです。
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↓試合開始直前、緊張の瞬間!

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# by shu_hirata | 2008-04-20 16:54

February 23rd, 2008 - 厳しいぞ時代に突入!?

みなさん、これ、みてください。
もうとっくにみたよ、という方も多いと思いますが。
そうです、16日に行われたエリートXCのファイトマネーであります。

Kevin "Kimbo Slice" Ferguson - $175,000 ($125,000 to show, $50,000 to win)
David "Tank" Abbott - $126,000
Antonio Silva - $80,000
Ricco Rodriguez - $20,000
Scott Smith - $12,000
Kyle Noke - $3,000
Yves Edwards - $6,000
Edson Berto - $6,000
Brett Rogers - $4,000
James Thompson - $25,000
Rafael Fiejao - $6,000
John Doyle - $2,500
Yosmany Cabazes - $2,000
Jon Kirk - $2,500
Dave Herman - $1,500
Mario Rinaldi - $2,000
Eric Bradley - $1,000
Mikey Gomez - $1,500
Mike Bernhard - $1,500
Lorenzo Borgameo - $1,000
Moyses Gabin - $1,000
Jirka Hlavaty - $500

いやぁ〜、これをみてまず思ったのは、うん、MMAバブルは弾けたな、というのと、これは外国人選手にとっては厳しくなってきたぞぉ〜、なんです
だってさ、もうこれってシステムがボクシング化してきたという事ですよぉ!
一番安い選手、500ドルでっせ。
映画「ロッキー」でも、試合して数十ドルぐらいしか貰っていないシーンがあったと思いますが。もちろん、まだスタローンがウディ・アレンのコメディ映画とかに脇役で出ていたときに撮られた、一番初めの「ロッキー」でのワンシーンのことです。
確かスタローンが受け取っていたのは、20ドル札数枚だったと思います。
まぁ、そこまでは低くないですが、500ドル。
もしもメディカルテストとかファイターライセンスの登録費も選手負担だったら一体いくら残るのか........。
この大会開催地だったフロリダ州のコミッションはまだ確かMRI必須じゃなかったと思うんだけど、それでも血液検査とか心電図検査とか健康診断ぐらいはある筈だから........。
結局、赤字じゃぁねえかぁ!なんて事はないとは思いますが。
このファイトマネー一覧表をみる限り、明白なのは、トップ・メインイベンターには一応それなりにいい金払いまっせ。でもそれ以外はみんなグ〜ンと下がります、という事ですよね。
だって何よりもびっくりしたのはイーブス・エドワーズの6000ドルですよぉ。
去年WECとかに出ていたルーキー選手、例えばセルジオ・ゴメスとか、彼らクラスでも複数試合契約でギャランティ5000ドルに勝利賞5000ドルがスタート地点で、勝てばこれが6000/6000、7000/7000といった具合に各カテゴリー1000ドルアップだったのに、イーブスが6000ドルとは........。
しかも今は地元フロリダのATT所属なんで、この大会に関してはホームタウンだから渡航費とかだって掛からないあのベテランのイーブスが、エルメス・フランカ、リッチ・クレメンティ、三島ド根性の助に勝っているMMAプロ戦績33勝11敗1引き分けのあのイーブスが、勝っても負けてもフラットの6000ドルで試合をしているんです。
スコット・スミスにKO負けしちゃったノークなんて3000ドル。
少し名前のあるトンプソンでも2万5000ドル。まぁ、彼はエリートと複数試合契約を結んでこれがその一試合目なので、次もあるんだとは思いますが。
リコ・ロドリゲスで2万ドル。
うん、確かに公表されるファイトマネー以外に、このアスレチック・コミッションが公表するリストには反映されない契約金があったのでは?ノックアウトとかサブミッション・ボーナスは?またはプロモーションによっては「プロダクション・タレント・フィー」とかの名目で別にも事実上の「ギャラ」を払うケースもあるんですよね。
だから実際に選手が一試合でどれだけ儲けたのかは、正確な数字はわからないもんなんです。
これにプラス、スポンサーの収入もあるでしょうし。
ただですね、それでも公表されたファイトマネーでイーブスの6000ドル、更には同じく地元ATTのマリオ・リナルディの2000ドル。
これはある意味アメリカMMAバブルが弾けて、いまはその次の第二ステージに突入したという事を象徴している大事件(?)だと思うんですぉ!

でもこの第二ステージを、単純に安定期とはいえないと思うんです。
一応MMAというスポーツが世間一般に認知されたので、次はPPV放送で天文学的数字のお金を稼ぎだしてくれるスター、その一挙手一投足がMMAメディアだけじゃなくて、E TV!とかMTV Newsとかでも報道されちゃうようなスターを発掘しよう!という段階だと思うんですよね。
しかもまずはアメリカ人、またはアメリカに住んでいる選手たちの中からスターを探す。(アントニオ・シウバはアメリカ在住になっちゃったし、トンプソンだってほとんどべガスのランディおじさんの所ですから)
そしてファイトマネーに関しては、一握りのチャンピオンとかスターしか大金を稼げない、選手たちのハングリー精神をマックスに誘発する(?)システムにする。
もうボクシングと全く同じですよね。
デラホーヤとかみたいにチャンピオンで人気もあればPPVでガッポガッポ稼げまっせぇ、映画にもでれまっせぇ、ハリウッド女優ともお付き合いできまっせぇ、でもそうなるには本当の世界のトップにならぁダメなんよん!ということですね。
だから前座の第一試合なら500ドルで試合をしなさい。
地元に大きな大会がきてくれたんだから、ビッグ・オポトゥニティーだと思いなさい、という事でなんですよね。
そして勝ちなさい。勝ち続ければいいんですよ。
そうすればタイトルマッチにでもスーパーファイトにでも辿り着くから。
うん、確かに正論ではあるんだけど、こうなるともっともっとMMAに企業スポンサーがつかない限り、MMAで喰っていける選手はほんと一握りだけになっちゃうんだよねぇ。
だって現実には、まだMMAはボクシングにファイトマネーという点ではてんで追いついてないもん。

PPVでライブ中継されるビッグなタイトルマッチが行われる大会の第一試合、もちろんPPVでもオンエアされない、ほんと一番はじめの試合でも、ここまでのレベルの大会に出ている選手だと少なくとも2万から3万ドルは貰っているんですね。
でもMMAは、例えばこの前のノゲイラ対シルビア、さらにはレスナー対ミアという世間も大注目したスーパーファイトが組まれたUFC 81。
あれだけ話題になったPPV大会の第一試合、うん、これは日本の中村K太郎選手とロバート・エマーソンになるんですが、彼らのファイトマネーは、まだまだ2万から3万ドルというラインではないんですからねぇ。
勝ったエマーソンでもギャランティが8000ドルで勝利賞が8000ドルですから。クリス・ライトルに負けたカイル・ブラッドリーなんて4000ドルです。
でもこのUFC 81のファイトマネー一覧をみて、結局はエリートと似ているんです。
人気のある選手にはそれなりに払いまっせぇ。
レスナーなんて負けたけど25万ドル。
けどメインで勝ったノゲイラは総額で20万ドル。まぁまぁ知名度のあるヒカルド・アルメイダは勝って総額4万ドル。
でも前座とか無名はぐ〜んと下がるんです。
まだアメリカ市場では圧倒的な稼ぎ頭のUFCでもその程度なんです。
だからまだUFCのような利益を上げられていないエリートの前座はもっと厳しいという事なんですねぇ。

これにプラス、アメリカ、まぁ遠くてもカナダとかイギリスあたりまでならいいのですが、それよりも遠い所から選手を連れてこなくてはいけない、となるとこれはもっと厳しくなる、という事です。
だからブラジルとかの選手にとっては厳しい時期に突入した、という事なんですよね、アメリカ市場は。
労働ビザから渡航の費用から、色々と経費をかけて連れてこよう、なんて事をできるのは儲かっているズッファだけ。
それよりもまずアメリカでスターを発掘しようよ、折角Showtimeという人気チャンネルでオンエアされてるんだから、というのがエリートXCという事になるんですよね。
え,他の団体は?
う〜ん、微妙ですよね。IFLはもうHDNetとべったりみたいだし、そのHDNet Fightは独自の大会という点に関してはあんまり動きはないみたいだし、でもランディおじさんと契約したいからという理由でズッファとの訴訟問題には首を突っ込んでいるし。
ストライクフォースは独自の市場、西海岸東部ですね、ここにしっかりと基盤をつくり、ヤフーでライブ放送したり、エリートやボードッグとはうまくスポンサーというラインでつきあっているみたいだし。

けど、こういまのアメリカMMA市場をみているとまだUFCがいて、そのすぐ後ろにエリートがいて、そのまた後ろにストライクフォースがいて、ランク外みたいな形なんだけど、何かとてつもない起爆剤抱えてそうなのがHDNet Fightで、あ、あとはM-1 Global。アメリカ旗揚げ大会は2月から3月に延期になったと思ったら、知らないうちにその開催地も当初の予定だったアトランテック・シティーから今はシカゴに変わってしまい、どうも5月開催になりそうな気配だし。
はっきり言って、アメリカの一般市場ではま〜ったく話題になっていないに等しいです。

となると、やっぱりこれからはUFC / WECとエリートXCという二大プロモーションがいて、まぁ、これを日本の昔のプロレスに例えるなら全日と新日。
そして国際プロレスがストライクフォースかな。ボブ・サップとか引っ張りだししちゃう見せ物趣向丸出しの所もあればフランク・シャムロック対カン・リーなんていう新旧スター対決も組んじゃうし。
IFLはチーム対抗戦という違った路線を突っ走っているから、まぁ強いて例えるならFMWかな。
ちょっとだけ出てきてすぐにダメになっちゃったボードッグはもちろんSWS。
資金はた〜ぷりあって、HDNetというHDケーブルチャンネルをもっているので、いつガ〜ン!と派手な花火をあげてくれるんだろう?とファンの頭の中に大きな期待とはてなマーク満載のHDNet Fightは、何になるんだろう..........、例えがないな。(汗)うん、前例のない不気味さです。
M-1 Globalは海外からしかもヒョードルというノンアメリカンを筆頭に乗り込んでくるぞぉ〜!という事みたいだからWWE(昔はWWF)とか(時代によっては)WCWですかね。

いい金稼ぐには勝ち続けないと!
そして外国人選手はスターじゃないんなら、何とかスキームを考えてアメリカにまずこないと!
そんな時代になってきた、という気がします、2008年は。
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# by shu_hirata | 2008-02-24 05:51

February 17th, 2008 - よかったです、特にミゲル・トレス

ここんところ調子がいいですね、ズッファは。
まぁ、というのは単に大会を観てだけの感想なんですが、この前のUFCとWEC、凄く良かったんです。
この前といってもよくわからんと思うので、データで紹介しますと、ノゲイラ対シルビアがメインだった2月2日のUFC 81、そしてタイトルマッチが三つ並んだ2月13日のWECです。
プライドが消滅してから一年ちょい、いつも私の周りには「あ〜、武士道観てぇ!」と発作的に騒ぐ人間たちが多いせいか、大袈裟に言っちゃえばプライドが片時も我々の頭から離れたことなんてなかったんです。
余談ですが、プライドが無くなってMMAに対しての情熱が半分以上冷めた、もう書けない、といって長い間スランプに陥った格闘技ライターもいます。
ちなみに全員アメリカ人です。
ですからそれ程プライドというのは多くの、まぁ、メインストリームという観点からみれば思いっ切りコアな層なんですが、そんな人たちの心の中には大きなインパクトを残したイベントだったんです。

でもこの前のUFC 81は観ていて、プライド消滅以来初めて、あれ、やっぱりプライドなくてもいいかも?と思ってしまうぐらい見所満載、試合内容も抜群、ほんと、久しぶりにいい大会観だったんですよぉ。
あと5、6回は軽く観ちゃうよ、と思ってしまう大会でした。
正直なところ、日本円にして4000円以上払ってみるUFCのPPVライブ中継。最近、3時間でこの値段は高くねぇか?と思わせる大会が多かったんです。
しかも平均月二回のペースで大会を乱発(?)しているから、毎月1万円近く使ってUFCを二回観ているという計算になります。
これを高いと思うのはもちろん世の奥様方々。
なんでぇ、そんなのキャバクラで考えもしないで使っちゃっう額じゃねぇかい、とふんぞり返るのは世の殿様たち。

え、でもこれにWECだエリートだIFLだってある訳でしょ、って?
いえいえ流石に他のライバル団体はそこまでバカではないみたいです。
WECはVersusというケーブル・テレビを引けば自動的についてくるチャンネルでオンエアされているのでエキストラの出費はなし。だから財布は痛みを感じません、はい。
それはIFLもおなじです。大体MY NetworkとかFox Sports Net(まだやってんのかな?)というVersusと同じく「くっついてくる」チャンネルなのでこれもセーフなんです。
エリートだけはShowtimeという毎月別途の料金を払わなくてはいけない有料チャンネルですが、それもニューヨークのマンハッタンでも月12ドル。
まぁ、これでエリートXCが買収した全大会がエリートXCという番組内で観れて、しかもライブで、更には次世代スター発掘がテーマのShoXCという大会も観れるから、そんなに家計を苦しめるほどの出費とはいえない,と思います。

こういった状態を考えるとですね、やっぱり毎回39ドル95セントとか払って観なくちゃいけないUFCは、それでも売れてるんだから凄いです。Versusのような無料チャンネルSpike TVでUltimate Fight NightとかThe Ultimate Fighterをオンエアしながらでもそれなりの数のPPVが売れている、という事なんですよね。
けど真剣勝負の世界だから、必ずしも試合が面白い訳ではないんです。
というか、最近は「まぁまぁだな」から「面白くなかった」という大会が続いたんですよ。

でもそんな心配を吹き飛ばしてくれて、挙げ句の果てには、もうI Don't MIss PRIDE???と思わせてくれるだけのいい大会、それがUFC 81だったんですよぉ。
アルメイダの復帰戦のフィニッシュなんて、もう日本の目の肥えたプロレス・ファンもお得意の「オォー」と唸ること間違い無しの芸術技的ムーブでしたし、レスナー対ミアーの盛り上がりは方は、ほんと、アリとかデュランとかハグラーとかタイソンあたりの世界タイトル戦と匹敵するぐらいだったし、ノゲイラは相変わらずの名勝負製造機振りだし。更にはマーコートが重い重いパウンドでベテランのジェレミー・ホーンを虐めちゃう、もう昔の選手が出て来て何とかなるレベルじゃねぇんだ!みたいな試合もあって、色んな角度から楽しめる本当にいい大会だったと思うんです。
あ〜あ、でもあんな凄い大会観てから、二連敗して日本にノコノコと帰るミルコをみていると、お前、ファームで調整し直してこい、と言われたメジャーリーグのピッチャーみたいにみえちゃうんだよね。おい、マイナーで打たれるなよ、とその寂しげな背中に声をかけたくなっちゃいます。

それからWEC。
いや、これは新王者がふたり誕生したから、タイトルマッチが三試合ともそれぞれ面白かったからとか、色んな理由があるんですけど、個人的にはミゲル・トレスに限っちゃうんですねよ。
ミゲル・トレスという選手は、アメリカの総合ファンの間ではここ5、6年ぐらいかなり話題になっていた選手なんです。
ただ、60キロという軽量級の選手なのでメジャー大会にでる機会がなく、地元のシカゴでの試合が多いことから、まぁ、どちらかというとアンダーグラウンドのヒーローで、一部の評論家たちは「本当に強いのかよ?」とその実力を疑問視していたんです。

でもね、WECの公式記録では20勝1敗ですが、彼は、実際のところは46勝1敗ぐらいなんです。しかもその中の多くの試合はライトとかウエルターでの試合なんです。今から5、6年ぐらい前のアメリカの総合といえば、60キロ以下という階級なんか無いに等しいぐらい選手の数が少なかったんですね。だからトレスは10キロ、時には20キロも重い選手たち相手に試合をしていたんです。
それでこの戦績ですよ。
すぐにDVDを取り寄せて観たのが、そうですね、今から4年前ぐらいだったかな。
わたし、その時にほんと、松田聖子じゃないけど「ビビッと」きましたね。
こいつは凄い、というか凄いなんて言葉はもうこいつを表現するには弱すぎる言葉だ!ていう感じだったんです。
元々キックの出身なので、立ち技はバッチシなんですけど、それにも増して凄いのは寝技。カーウソン・グレイシーの所で磨いたその柔術のスキルは、これも正真正銘の一級品なんです。しかも60キロにしては長身のトレス、手足が長いんだ。下になってもあっという間にオモプラッタ、ていう感じなんですよ。
さて、何で個人的にこのトレスに特別に思い入れがあるかと申し上げますと、わたくし、去年、ボードッグファイトでほんの少しの間働いていたとき、一番はじめに押さえた選手がこのミゲル・トレスだったんです。
今になって思えばほんとボードッグに出なくてよかったね、と思えるんですが、要はボードッグは60と65キロ以下をいう階級をWECに対抗してつくる予定だったんですね。
そこで、じゃぁ、という事ですぐにトレスを押さえたんです。
その時すでにWECはトレスと交渉していたのですが、わたしはトレスのスポンサーとなっている会社の社長やシカゴのプロモーターたちの協力を得て、何とかWECの提示額よりやや低い額で、まぁ、細かい拘束事項とか独占交渉権期間とか様々な点で譲歩したんですけどね、取りあえず三試合だけ、口説いたいたんです、何とか。
そこで彼はすぐにボードッグとの契約書にサイン、当初予定されていた7月末ボードッグファイト・バンクーバーで初陣の予定だったんです。
でもこの大会が何が理由なのか今だにわからんのですが、8月末に延期。
その間にボードッグ社内で、ミゲル・トレスはローカルの大会に出ているだけだから実力は未知数。そんな選手にこんな高額なファイトマネーを払うなんて(でもそんな高額じゃないんです、彼の現在のWEC契約とほとんど同じですから)、という大反対にあい、契約書にサインしてWECのオファーも断らせて、しかも試合を一ヶ月延期してから、やっぱりやぁ〜めた、という暴挙にボードッグファイトは出たのです。(ちなみに、この会議でミゲル・トレスを一番非難していたというかその実力を問題視して、大したことないよ、こいつは、だからこんなに金払う必要ない、と契約破棄を推進した人は、シカゴがあるイリノイ州のすぐとなりの州で大会を開いているプロモーターでした)

さて、これを知ったトレスはもちろん大激怒、すぐにWECと契約して、ボードッグなんてクソ喰らえ、という事になったんです。
わたしとしては、彼を押さえた責任もあったので、もちろんすぐに契約から彼をリリース。すぐにWECと連絡をとるように、そして本当にごめんね、と謝るしかなかったんです。
もう普通のビジネス倫理基準からしたら考えられない事です。
こういった経緯があったのですが、最終的にはトレスはボードッグの暴挙のお陰(?)で、WECに無事参戦を果たす事ができた、という訳なんです。
あの時はほんとに悪いことしたな、とず〜っと胸が痛かったんですけど、結果的にはこれでよかったと思います。
下手にボードッグで一試合でもやってたら、今のボードッグの腰折れ状態をみていると、もうぞ〜っとします。

でもトレスの実力が問題視されたこの会議で、わたし、かなり頑張ったんですよ。
みんなにトレスの才能を説いたのですが、まぁ、ここで詳細の説明は省きますが、この会議に出席していた多くの人たちは、というかほとんどの人たちは、結局みなさんそれぞれ違った目的があり、単に一番いい選手を押さえる、いい試合を組むということだけを考えていたのは、ほんと唯一わたしだけだったと思うんです。
こういった企業内での駆け引きなんて、そんなもん逆立ちしてもわかるかい!みたいなわたしにはまったくの迷路状態。
そのタメにわたしが押さえたトレスは潰されたという事なんだと思います。

だからこの前のチェイス・ビービーとのタイトルマッチでは、ほんと、その恐るべきと形容してもいいその実力を満天下のファンの前で披露してほしかったんです。
だからわたしは、あのハニ・ヤヒーラに勝ったビービーに何もさせずに勝つんだ!と熱い声援を送っていたんですよ。
そして結果はみなさんもご存知の通り、ビービーに何もさせない完勝劇。
スタンディングではスピードも重さもあるジャブと左ハイを炸裂させ、グラウンドでは下から肩固め、腕十字、オモプラッタからフロントチョークという流れるような動き、しかもスムースなんだけど、一つ一つの動きがパワフルなんだ。もうあらゆる局面でビービーを完封。
チャンピオンにま〜ったく何もさせないトレスの独壇場でした。
わたしがビービーなら「あ、もうこいつには一生勝てない。明日マネージメントと相談してエリートへのアプローチを考えないと」なんていうのはまぁ、冗談ですが、ほんとそう思ってもおかしくないぐらい、トレスはチャンピオンを子供扱い。
ヤヒーヤを封じ込んだチャンピオンがもう右も左もわからんルーキー選手みたいだったんです。
久しぶりに鳥肌がたちました。はっきり言って、60キロ以下でトレスに勝てるのはいないでしょ?と、わたくし、再び確信しました。
彼ならKID山本に勝つね、(古いけど)間違いない!
ほんとそう思いますよ。
技術とか経験もさることながら、彼は身体つきもいいんですよ。
手足の長いメキシコのボクサーみたいで、もともとそんなに肉がつく体質じゃないから、あの背丈であのリーチであの打撃のスキルで、そしてあの柔術のテクニックで、しかも普通に60キロをキープできるんだから、やっぱり凄いですよ。もう、ほんと凄いなんて在り来たりの言葉しか浮かんでこないわたしの乏しいボキャブラリーを憎みたい!それぐらいの逸材です。
それにトレスは50戦近くこなしている大ベテランなのにまだ28歳。
正式な世界ランキングというのが存在していないMMAの世界ですが、トレスを60キロ以下で一位にランクしない人は、彼の試合を観たことがないよぉ、という人しかいない!としか思えないもん。
それほど強烈なタイトル奪取劇でした。

だからUFC 81とこのトレスのタイトル奪取劇があったこの前のWEC、ほんとによかったんですよ。
という訳で、いま一生懸命DVDのコピー作っているんです。(笑)
なるべく色んな人に観てもらいたいから。久しぶりにこんな気持ちになる大会だったんです、二大会とも。
特に日本にいる友人たち、みんなに観せたい。
だってさぁ、悲しい事に、いまの日本の総合格闘技界をみている限り、真の世界最高峰の闘いが観れる日がどんどん遠くなっているような気がするんだもん。
そんなわたしの考えを覆してほしいです、ほんとに。
だからDREAMでミルコが誰とやるのか知らんけど、もしも日本人選手にその白羽の矢がたったら、ミルコをアップさせる試合じゃなくて「メジャーで通用しなくなった選手に負けるかい!」とブッ潰して欲しいです。
UFCに戻ることなんて考えられないぐらいに、完膚なきまでに叩きのめして欲しいです。
それぐらいの事して、格闘王国・ニッポンの威厳を取り戻して欲しいです。
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# by shu_hirata | 2008-02-18 11:14

January 21st, 2008 - 演歌調のサザン

最近YouTubeで遊んでいて発見したんだけど、「人間の証明」のテーマって中国では「草帽歌」の名前で多くの人に愛されてる歌なんですね。
いやぁ〜知らんかった。
まぁ中国通の人にとっては当たり前の事なのかもしれないですが。
何か中国のアイドル歌手っぽいのが、会場に駆けつけてきたあ母さんに涙ながらに唄っちゃったりするんですよ、ママ〜、ドゥー・ユー・リメンバー?って。
中国のテレビだから何をいっているのかて〜んで解らないんですけど、「角川映画第二弾!」の宣伝文句で日本では大ヒットしたこの映画の主題歌、どうも中国では「母さんは夜なべをしてぇ〜」に近い感覚の歌なんじゃないかなと思うんです。
もう涙ボロボロ流しながら唄ってるんですよ、その(多分)アイドル歌手が。

でもよく考えたらチャイナタウンのキッチンとかで流れている中国語の歌を聞いていると、あれ、これって五輪真弓の「恋人よ」じゃねぇか?とかよくあるんですよね。
日本の歌がほんとに浸透しているんですよ、思ったより。
この前、というか、まぁ実際のところは随分前なんだけど、チャイナタウンのベトナム風中華ラーメンの美味しい店があるんですが、閉店間際に入ってひとりでラーメン食べてたんですよ。そうしたらみんな従業員たちは後片付けを始めたんですね。そしたらキッチンのDVDプレーヤーから歌が流れてきたんです。
初めは皿洗いが鼻歌まじりに、それに続いてテーブルを拭いているフロアスタッフがサビを唄いだし、そして麺担当の仙人みたいなおじいちゃんも加わって、みたいな感じで、ほんと、ミュージカルの1シーンのように最後はもう従業員全員で大合唱始めちゃったんですよ。
さびのところは、もうコブシを水前寺清子並みに効かすわ、オぉ〜、これが中国の演歌か!なんて感動しながら聞いてたんですね。
でも少し聞いてたら、あれ!?これってサザンの歌じゃない?
ちょっと待てよ、このメロディは「真夏の果実」でねぇ〜の!?
なんて事はよくあるんですよ。
でもよく聞かないとわからなかったなぁ〜。
演歌調のサザンですよ。
でも何ていうのか、まぁ、これは勝手な憶測なんだけど、山奥から列車に揺られて30時間。それから船に積まれたコンテーナーの中でじっと一ヶ月。やっと辿り着いた自由の国アメリカ。そこで演歌調のサザンを唄いながら、故郷を思い出す中国人のおじいちゃんがたくさんいるんです、特にこのニューヨークでは。
何か凄いよ、と変に感動しちゃいましたね。

アメリカに住んで早26年、今頃そんな事に気がついての?なんて言わないでください。
知ってましたよ、それなりに。日本の歌が中国では人気があることぐらい。だって日曜日にチャイナタウンのショッポングモールとかいくと、カラオケ大会やってるんだけど、そこでもよく日本語の歌が流れてるもん。
でもね、そうじゃないんですよねぇ〜。
マンハッタンのチャイナタウンで、しかも夜中の2時ぐらい、人通りもほとんどなくなり、野良猫とネズミがゴミを漁っているモット・ストリートとかにさ、演歌調の「真夏の果実」が流れちゃうんですよ。
そして仕事を終えたチャイニーズのおじいちゃんが、お店の前で、バケツをひっくり返し底の部分に座るとタバコを一服。そして「四六時中も好きといってぇ〜」(実際に中国語ではどう訳されているのかわからないんですが)の所はコブシを効かして、しみじみと唄い、遠い故郷を思うんですよ。
これも、マンハッタンの夜明け前の、ひとつの光景なんです。
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# by shu_hirata | 2008-01-22 06:40